コインゲーム(5)

元に戻って、
直線が、y = x + N のときの経路数を数える。


(x, x + N) ではじめてぶち当たる経路数の母関数を GN
当たってもいいが抜けないで (x, x + N) を通る経路数の母関数を FN とする。


経路を考えるのに、まず最初に直線に当たる経路とそこから先と分けて考える。
そうすると、

FN = GNF
(F = F0 とする)

となることが分かる。
(この辺は母関数に慣れていないと分かりにくいかもしれないが、
とにかく展開してみるとわかる)
また、

GN+1 = FN

だから、

GN = FN

よって、

P(X=2k+N) = pk(1-p)k+Nak

ただし、

F(x)N = a0 + a1x + a2x2 + ...

例によって確率を全部足すと1になることを確かめる。
ak をまともに計算するのは難しそうなので、
母関数のまま考えてみるのが常套手段。

 \sum_{k}{P(X=2k+N)} = (1-p)^{N}F(q)^N
 q = p(1-p)


この項、つづく。