最近買った本
- 作者: 成嶋弘
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2003/05/01
- メディア: 単行本
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を今日読んでいたら、
「すれちがい順列」なるものが載っていた。
1〜nを適当に並び替えたときに
元に戻る数字が一つもない場合の数、
なんだそうだ。
一言で表すと、
「不動点の無い置換の数」ということになる。
例えばn=3なら、
「1->3、2->1、3->2」とか。
これを、
(3 1 2)
と表す。あと、
(2 3 1)
もあるから、
n次(1〜nのとき)の場合の数を
D(n)
と表すと、
D(3) = 2
また、
D(2) = 1
となる。
一般式
となるんだとか。
一応、後ろの方に求め方が載っているが、
たまに頭を使って考えてみよう。
漸化式(1)
D(4)を考えてみる。
一番右は1〜3になるが、
対称性からどれでも同じなので、
3として、あとから場合の数を3倍する。
4を3と考えると、
これで条件クリアならもちろんよいので、
この場合の数はD(3)。
あと、3を4で固定すれば、
残りの場合の数はD(2)。
まとめると、
D(4) = 3(D(3) + D(2))
一般化できて、
D(n+2) = (n+1)(D(n+1) + D(n))
あってんの?これ。
上の式当てはめたら、
確かに成り立つね。
漸化式(2)
やっぱり3つ項があるとつらいので、
2つにしないと。
D(n+2) - (n+2)D(n+1) = -(D(n+1) - (n+1)D(n))
= ... = (-1)n-1(D(3) - 3D(2))
= (-1)n
というわけで、
D(n+1) = (n+1)D(n) + (-1)n+1
漸化式を解く
D(n+1)/(n+1)! = D(n)/n! + (-1)n+1/(n+1)!
= ... = D(2)/2! + (-1)n+1/(n+1)!
+ ... + (-1)3/3!
うん、あってるね。
高校生でもできそうだ。