第44回一色マラソン

あの風にやられたレースから1年、リベンジするときがやってきた。と言いたいところだが、5kmより長い距離をちゃんと走るのは1ヶ月ぶりというていたらく。そんな状況ではない。


去年とちがって満員のシャトルバスで会場に乗り込む。体育館の受付は、なぜか並ばずに済んだ。隣の同じ種目で番号違いの受付にはズラリと列ができているのに。よくわからない。ともかく、ネットで申込み開始してから少し待って申込む作戦は成功した。
去年と同じく道場でゼッケンをつけて、ストレッチして、しばらく待ってからウォームアップにでかける。すでに開会式がはじまっていて、知名度が高まったので、今回は申込みが多くて途中で打ち切った、というようなことを言っていた。2.5kmほどゆっくり走って戻ってくる。そこで時間を見計らって、2分前にスタート列についた。かなり後のほう。9時の一色町の気温は1℃だったらしいが、あまり寒さは気にならない。風が弱いのが大きい。


定刻になったらしく、前のほうで「スタートしました」とか言ってる。ゆっくりスタートする。日差しがあたたかくて心地よい。走っていてこんなに気持ちいいのは久しぶりだ。なぜそうなのかはよくわからない。とにかく少しずつ抜きながらゆっくり進む。
申込み前に案内が来ていたからわかっていたが、去年とはコースが違う。最初と最後の海岸沿いの堤防のコースがなくなった。よほど苦情が来ていたのだろうか。
しばらくして、勢いのいい女性が抜いていった。ちょうどいいので追いかけようと思ったが、少しペースが速くてえらいので、すぐにどこにいるのかわからなくなった。
5kmが23:47。思っていたより速い。最初、まともに走れなかったのに。会場の中学の裏の海岸沿いのコースに。このへんで少し暑く感じて、手袋を片方脱ぐ。そこ抜けると、小学生の集団とタッチ。ここはつい飛ばしてしまった。そのあとは一色大橋。いつの間にかさっきの女性に追いついてきた。上りは少し得意なので一気に差を詰めて下りにかかったところで抜いた。しかし、ついてくる。息遣いが聞こえる。下りは苦手なので。下りが終わって突き放したらしい。そこから海岸沿いの堤防。去年はあまりの風の強さにスピードを落として抜かれていったところだが、今年はあまり風がない。といっても多少は逆風が吹いているので、手袋をまたはめて、次々と抜いていく。
10kmは22:34。思っていたよりかなり速い。8kmくらいまではキロ5分で行って、そこから調子を見てペースを決めようと思っていたが、なかなか思っていたようにはいかない。しかし、体はかなり楽。意識してペースを上げる。50〜100m離れている目立つユニフォームの人をターゲットにして、確実に仕留めていった。あまり近くてもすぐに追いついてしまうし、遠いとなかなか追いつかないし。1、2kmくらいで追いつくのがちょうどいい。
一色大橋をもう一度渡って、15kmが21:12。いや、これがホントなら楽にベストが出る。少し疲れが出始めたが、現状のペースで押すのは簡単そうに思えた。
残り3kmで1:21:41。やっぱりさっきの間違ってるじゃん。でも、10kmからの平均で4:22。4:20で押してもベストに近いタイムが出る。しかし、さっきから気になっていた右膝が残り2.5kmくらいから本格的に痛くなってきた。残り2kmでもう無理だと思った。ここではっきりペースを落とす。次々と抜かれていく。そりゃあ7分ペースで走っていればね。ああ、この人もこの人もどっかで抜いた記憶がある。しばらく走っていたら、ものすごく体が楽になってきた。でも足は動かないと。左足だけで走っていて無理があるので、両足とも筋肉がピキピキしてきた。なんとかゴールした。


5km 23:46.51
10km 22:33.59
15km 21:11.93
残り3km 14:09.68
残り2km 4:41.87
残り1km 7:02.12
ゴール 7:08.76

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1:40:34.46

階段をなんとか上り下りして、着替えて、豚汁を食べた。意外とうまかった。
悲劇はここからさらに繰り広げられたのだが、もう書く気力がないのでやめておこう。


6時間後にはもう階段を上れるようになっていた。
しかし、しばらく走らないほうがいいだろうね。再来週の犬山は棄権。篠山もロクに練習せずに臨むという手もあるけど、スケジュールの関係で、これをキャンセルするとすごくお金を使わずに済むんだよね。そういう問題かという話もあるけど、11月の島田に照準をあわせたほうがいいかも。とりあえず、かきつばたでベストが出るようにしないと。


最大の誤算は、終盤までベストに近いタイムで走れたこと。まさかこんなに走れるとは思わなかった。1ヶ月ほとんど走っていて、その前の1ヶ月も不調で20kmをキロ5分で押すことすらできなかったのに。せいぜいキロ5分じゃないとスタミナがもたないと思っていた。それなのに4分半が楽に思えた。どうせスタミナがもたないというのが前提にあったので、脚の耐久性については考えていなかった。走っていないときもいちおうハーフスクワットはやってたんだけどね。まあ、要するに調子に乗りすぎたということだな。